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トヨタの見識を疑う [スポーツ(スキー以外)]

不況だ、不景気だと言って、モータースポーツ文化からあっさり手を引くこの会社に
どうしても企業体として疑いの目を向けたくなる今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか、云々。
重金属@ホンダはチーム撤退しても、サーキット運営は残したのにね・・・。

チーム参戦は続けてサーキット運営を放棄した、真逆の選択をしたトヨタ。
日本の車乗りの人間に「トヨタ」という会社は、日本にモータースポーツ文化を根付かせる努力は
一切しませんと堂々と宣言したもんだと思います。


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トヨタ F1日本GPの開催撤退 業績不振で来年以降
7月1日3時38分配信 毎日新聞
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090701-00000003-maip-bus_all
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 トヨタ自動車は傘下の富士スピードウェイ(FSW、静岡県小山町)で開催している自動車レースの最高峰、F1日本グランプリ(GP)を10年以降開催しない方針を決めた。コスト削減が主な理由で、FSWが7月中にも発表する。トヨタは00年にFSWを買収、約200億円を投じて改修し、07年からの開催にこぎ着けたが、わずか2回の開催で撤退する。

 トヨタは10年3月期に2期連続の営業赤字に陥る見通しで、FSWでのF1開催とF1参戦について撤退を含め検討してきた。「社業に近いスポーツ」(トヨタ幹部)であることから参戦は続けるが、FSWでのF1開催はトヨタの費用負担が1回あたり20億~30億円といい宣伝効果などに比べて重いと判断した。

 トヨタの初開催となった07年日本GPでは、自家用車の乗り入れを規制し、バスで観客をピストン輸送したが、大雨で場内の道路が陥没して一部観客がレース開始に間に合わないトラブルが起きた。08年は場内の舗装などに約20億円を追加投入し、大幅な赤字となった。信頼回復のためにも開催を継続すべきだとの声がトヨタ内にはあったが、コスト削減を重視した。

 日本GPは、ホンダ傘下の鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)とFSWでの交互開催が決まり、今年は10月に鈴鹿で開かれる。トヨタの撤退で今後、鈴鹿での毎年開催が有力になりそうだ。【米川直己】
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はぁ・・・。
ホンダに対抗するべく、富士を買収して、F1を強引に誘致。
「景気が悪くなって、赤字になるからお荷物は切り捨てましょう」
という悪意十分の解釈ができる行動としか思えませぬ。

結局金持ちの遊びだったわけですね、このF1開催は。

金持ち趣味で軽々しく始めて、お金がなくなったから軽々しく止める。
宣伝だけのためであって、文化として根付かせるとという尊い目的は何処にもなかった。

ホンダの車は嫌いだが、きっちり筋を通してチームとしては撤退しても、サーキットを残している。
サーキット=基盤があれば、モータースポーツ文化を根付かせることもできるはず。
その努力をずっとし続けている(と思われる)ホンダは偉いと思うし、
今回のトヨタの一件でトヨタとは対極にいる存在であることを示したと思う。

ニュース記事の中で・・・
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信頼回復のためにも開催を継続すべきだとの声がトヨタ内にはあったが、コスト削減を重視した。
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これが全てを物語っているんだろうなぁ。
宣伝にもなりやしないものに対して、費用対効果が薄いものに対して、
周りからどんなこと言われようが、もうやらないもんね。金掛かるのは勘弁。

トヨタにとってF1とは、2年開催しての面子とか文化として根付かせるというレベルの話ではなく、
単なるひとつの広告チャネルだったと。

これでまたF1開催に噛みますよといっても、誰もついてこないし、信用しないだろう。

こんな企業に文化事業について、胸張っていってほしくないですなぁ。
イメージ悪いと思うけど、どいうだろ。

イメージ脳の方々には、エコとか訴えていれば受けがいいかもしれないけれど、
元からの車好きや筋を通さないことを嫌う人はトヨタ車という選択肢はなくなるでしょう。

個人的に面白みも何もないと思っているトヨタ車はそもそも買う気がしないので、別にいいのですが。

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